2014年5月23日金曜日

キロクの断片のきおく 005

昭和41年5月20日 各社新聞

新聞各社がこぞって記事にすることなんてそうそうないんじゃないでしょうか。それもそのはず、話題はあの金印。国宝の漢委奴国王印を文化会館での「日本原始美術展」展示に際してはじめて正確に計量測定したのだとか。

「まさに値千金の重み」という見出しはよく分かりませんが、当時の興奮は伝わってきます。文化会館そのものを関係者以外立ち入り禁止にして、ある記事では「ガードマン5人」、ある記事では「福岡署員にガードマン約10人」という誤差もまあご愛嬌ですね。

いやあ、金印とかミイラとか、福岡の人たちは昔っから光り物が好きなんですねえ。

ちなみに文化会館では金印を展示しただけで、現在は福岡市博物館の所蔵になっておりますから、「金印見に来ました!」とケンビにいらっしゃることのないように(5年にお一人くらいいらっしゃいます...)


福岡市博物館の「金印」紹介
http://museum.city.fukuoka.jp/gold/

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2014年5月8日木曜日

キロクの断片のきおく 004

昭和40年2月頃

今回はほのぼの系。図書館で「西日本初の試み」だそう。それはどっちでもいいけど、すてきな光景だと思うし、過去の記事をめくっていると、こんなふうに今ぼくらが大切にしようとしていることの端緒を発見することがあってうれしくなる。

ちなみにこの『魔法のジュウタン』なる番組はどんなものかとググってみたら、黒柳徹子さんが出演されていた大人気番組だったです。


しかもおもしろいことに、文化会館が開館する直前に放送打ち切り。放送は打ち切りされたけど絨毯は発注していたから使っちゃえ!ってことだったんでしょうか。でもおかげで子どもたちは楽しい時間を過ごせたんでしょうね。

ちなみに番組打ち切りの理由がこれまた秀逸でした...。

→ http://www.billboard-japan.com/special/detail/709



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2014年5月2日金曜日

キロクの断片のきおく003

またもやテンション落ちますが、現在の工事つながりでこんなオモロイ記事も見つけました。

昭和46年6月9日 西日本新聞
今も昔も悩みはいっしょ...。

しかし「近代的な無窓建築がアダ」という書き方はいかにも「らしい」ですね。

設計した佐藤武夫はたしかに他の公会堂やホールなども「無窓」でつくることが多かったですが、音楽ホールや美術ギャラリー(美術館)は施設の性格上そうあっても不自然なこととは思いませんし、では「図書館なら窓をたくさんつくっても問題ないのでは」と言われるかもしれませんが、佐藤自身の説明によれば「飛行機が真上を飛ぶから騒音対策を取ってほしいと依頼されたので窓を少なくした」とあります。

ともあれ、次回こそはテンション上がる記事をアップしますよ!



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